安心保証付き
太鼓が破損した場合の胴の修復作業や皮が破れたり、長年使用して皮が伸びたりした場合の張替え作業なども当店で対応を行っています。
昔からの製造・修復方法でこれまでに多くのエイサー太鼓の製造修復を行ってきました。
太鼓の皮に関しては1年間の保証付きですので購入されてから1年以内であれば無料で修理をいたします。
他店で購入された商品の修理も行っていますのでお気軽にご相談ください。
太鼓の耐用年数
基本的には、太鼓の胴は日常の使用で摩耗することはありません。胴を激しくバチでたたいたり、数十年以上の使用で割れや欠けが発生することはありますが、木製のため補修・修理は可能です。一部であれば当店でも修繕できる場合がございますので一度ご相談ください。
皮の部分に関しては、破れたり緩んだり等がございますので、定期的な修復・張替え作業が必要です。
太鼓の取扱注意点
当店の太鼓に使用している革は牛の皮です。牛の皮は密度が高く丈夫で、太鼓に張るために半なめしの状態にするといっそう丈夫になりますが、革は消耗品であり、どれだけ大切に扱っても定期的な交換は必要になります。
ですが、できるだけ良い状態で長く使うために気を付けることはできます。
〇雨や水に濡らさない
革は水分に弱いので、濡れてしまったら拭き取り、ドライヤーや送風機などで水分をいち早く抜き取る事が重要です。
〇汚れを放置しない
革面は汚れがつくとカビが生え、革の寿命を縮めます。汚れがついた場合は、洗浄用アルコールまたはエタノールで拭いてください。
〇直射日光を避ける
〇保管状態に気を付ける
太鼓は通気性のよい所に革面を横にして保管して下さい。また、室内温度が高いと胴が縮んで革の緩みの原因となるため、必ず30度以下に保ってください。
〇丁寧に扱う
基本ですが、一番重要です。演奏の時も運搬の時も、引きずったり地面につけることのないように、大切に扱ってください。
エイサー太鼓 製造工程
製造工程1 材料選び
第一条件は十分乾燥している材料を使用することです。
第二条件はエイサー太鼓は人がかついで使用する太鼓なのでできるだけ軽い材料を使用します。
製造工程2 集成胴造り
製材機を使い材料を鋸で切断して切り出し部分に鉋をかけて材料を張り合わせて集成胴を造ります。
できるだけ軽くて丈夫に造るように作業を進めていきます。
製造工程3 旋盤仕上げ
旋盤機を使い胴を旋盤します鑿で少しずつ、削り鑢、ペーパーを使用して時間をかけてキレイな円形に仕上げます。
製造工程4 胴の補修仕上げ
旋盤で仕上げた後胴の表面の細かい凸凹を補修します。
とのこ、パテ、大鋸屑、などで補修して表面を水平でつるつるの状態に仕上げ歌口の内部補強をします。
製造工程5 胴の仮仕上げ
胴の仮塗装仕上げ行ってから胴に太鼓釻を取り付けます。
それから歌口の表面が皮を滑りやすくなるようできるだけ歌口をつるつるの状態に仕上げてから皮張工程に進んでいきます。
製造工程6 皮の仮張り
最初に使用する皮選びエイサー太鼓の胴は和太鼓に比べ胴の強度が弱いため、中厚の牛皮を使用します。
一晩水につけて柔らかくなった牛皮を胴の上にかぶせてからロープを掛けてセッティングします。
1、ジャッキを少しずつ上げる
2、皮の上に体重をかけ足で踏み潰して皮をのばす
3、ジャッキを少しずつ上げる
4、皮を少し休ませる
1~4の要領手順を何度も繰り返して皮を張ります。皮の縁の部分が破れない程度まで皮を引っ張り伸ばしてから仮皮張りの終了です
製造工程7 皮の本張り
十分乾燥している掛皮を使用。最初に皮の銀皮と床皮の両面交互に時間をかけて水を少しずつ染み込ませていきます。時間が経って皮の両面がやわらかくなれば皮を胴にかぶせてロープを掛けてセッティングします。歌口の表面にロウソクや石鹸などを塗れば皮が滑りやすくなりその分皮を強く張ることができます。
1、ジャッキを少しずつ上げる
2、皮の上に体重をかけて足で皮を踏み潰して皮をのばす
3、ジャッキを少しずつ上げる
4、皮の縁の部分を木槌でたたいて皮を引っ張る
5、皮を少し休ませる
1~5までの要領手順を何度も繰り返して皮を引っ張っていきます。
音の調整を決め終わったら皮の周りに鋲を打ち込んで本皮張りの完了です。
製造工程8 縁皮の切断
本皮張りの後1日経ってから皮の縁の部分を水平でキレイな状態にカッターナイフで切断します。
最終工程 完成品
最後に胴に(色付け)仕上げ塗りを行ってから太鼓釻の雲板に鋲を打ち込んで固定すればエイサー太鼓の完成です。